香りと耐病性について

育種の大前提は「耐病性」

農作物のオーガニック栽培が主流になってきているフランスにおいても、バラの耐病性に重点をおいて品種開発を行ってきたデルバール社は先駆け的存在。
特に3代目社長のアルノー・デルバール氏は「耐病性は育種においてマスト」と明言するほどのこだわりを持っています。

農場での栽培試験はもちろん、膨大なサンプルから病気にかかりやすい葉の分析をしたり、遺伝子レベルでの病気の研究も行うなど、薬剤散布をほとんどしなくても丈夫に育つ品種の開発に力を注いでいます。

香りを視覚で表現する「香りのピラミッド」

デルバールのバラ、最大の特徴は香りへのこだわり。
偉大な調香師のみに与えられる‘nez(ネ)’の称号を持つ調香師の協力のもと品種ごとに『バラの香りのピラミッド』を作成しています。
1日のうちに変化するバラの香りを、視覚からもイメージしやすくなるので「強い、弱い」「良い、悪い」だけでない、個々の香りの個性を楽しむことができるのです。
(※香りのピラミッドが無い品種もあります。)



顧問調香師:フィリップ・ソーヴグラン(Philippe Sauvegrain)


スイス・ジュネーブに本拠を置く1895年創立の大手香料会社フィルメニッヒ社の調香師、パフューマー・コンサルタント。調香師歴40年。香水作品に、ジュネーブの街を歩く恋人たちの香りに発想を得たフローラルノートの「アナイスアナイス」(キャシャレル・1978年)がある。現在後進の調香師の指導にあたる傍ら、ヨーロッパ各地で行われるバラ国際コンクールの審査員を務める。

PAGE TOP